影山メンタルクリニックでは、メンタルヘルスにおける課題を持った方に対し、心身両面からの支援を提供させて頂きます。

医療法人碧江会影山メンタルクリニック

診療内容について

精神科専門医がしっかりと診療をおこないます

当院では、精神科専門医資格を持つ二名の医師が診療に当たっています。治療にあたってはまず、患者さんご本人の生活背景から現在の症状までをきちんと把握し、そこから何が問題なのかを判断するよう努めています。心の病気は診断がすべてではなく、同じ診断名がついてもその症状や対処法は千差万別であるため、その方の性格や生活状況などを把握し、それに合った治療法を提供していくことが重要だと考えています。また心の病気は、いつ治ったか、どういう状態を治ったというのかなどが曖昧で、治療のゴールが見えにくいという特徴があります。当院の治療においては、その方の治療の目指すところを出来るだけはっきりと提示し、また治療の経過においても現在どのような地点に来ているのかをその都度ご説明することを心がけています

うつ病

うつ病は、気分が落ち込み、意欲が低下することを主な症状とする、脳の機能障害です。

引越しや家族との死別などの出来事がきっかけになることもありますが、特に理由なく発症することも多くあります。症状としては上にあげたものの他に、

  • ・睡眠がうまく取れなくなる
  • ・イライラする
  • ・死にたい気持ちになる
  • ・食欲がなくなる
  • ・集中力や判断力が低下する
  • ・気持ちの切り替えがしにくくなる
  • ・自分を責める気持ちが強まる
  • ・自分に自信がなくなり、自分がつまらない人間であると思い込んでしまう

等さまざまなものがあります。

また一見すると心の病気とはあまり関係がなさそうな、肩こり、頭痛、腹痛、腰痛などの身体的な症状が最初にみられることもあります。これらの症状がいくつかあり、かつそれらが一定期間持続する場合には、うつ病と診断し、治療を行います。治療は主に薬物療法、心理療法、休養に分けられますが、うつ病で特に重要なのは薬物療法と休養です。

薬は抗うつ薬を中心に、場合によっては睡眠薬や抗不安薬を併用します。抗うつ薬は脳内の情報交換をつかさどる「神経伝達物質」とよばれるものを調節することにより、全体的な精神活動のエネルギーの向上を図るものです。しかし抗うつ薬は「どんな状況でも服用すれば効果を発揮する」というものではなく、原則的にはしっかりと休養し、定期的に服用してはじめて効果を発揮するとされています。

また、抗うつ薬は服用開始から効果が出るまでの間に少し時間がかかると言われており、効果の確認のためにも一定期間服用を継続することが重要です。薬物療法に加え、うつ的になりやすい心理状況やストレスへの対処がうまくいかないなどの、ご本人の側の要因がみられる場合にはカウンセリングなどの心理療法、適応障害からうつ病を発症している場合には休職の上環境調整を行って復職の準備を進めるなどの治療も併用されます。

当院ではうつ病の診断、治療だけでなく、その背景にある要因にも注意を払い、生活全般の改善を目指した治療を行っています。

認知症

認知症とは、何らかの原因で脳の認知機能(物事を理解したり記憶するなどの能力)が低下してしまう状態を言います。物忘れは年齢とともに誰にでも発生してくるものですが、その度合いが年齢相応に比べて高い場合などに、認知症を疑います。

認知症はその病状によりいくつかのタイプに分けられ、それぞれに症状は異なりますが、この「記憶する力や考える力が低下する」という点は共通です。

その結果として「今日が何日かわからない」「道を間違える」「銀行でATMの操作の仕方がわからなくなる」「物をよく失くす」「同じことを何度もたずねる」などが起こります。また人にもよりますが、病状が進行するとそれに伴って不眠、暴言、暴力、不潔行為、徘徊、意欲の低下などの症状が伴うこともあります。認知症であるかないかを確認するには、問診による記憶力の検査と、脳MRIなどの画像検査を併用します。

これらにより総合的に、その方の認知機能障害の程度や、認知症のタイプを判断します。認知症は基本的に進行性の病気ですが、病状の進行をできるだけ緩やかにするために、薬剤を使用することがあります。また上記のような、病状の進行に伴う様々な症状を軽減するために薬剤を用いることもあります。しかし、認知症の患者さんに対して重要なことは、薬物療法以上に、その方の周辺の環境を整えることです。心理的ストレス、体調不良のいずれも、認知症には悪い影響を与えます。ご本人がいかに快適に楽しく日常生活を送り、健康に過ごすことが出来るかを考えることは、認知症の方に対するケアの中では最も重要であると言っても、過言ではありません。また同じ認知症といえどもご本人の性格や生活の背景、症状などはいずれも多様であり、二つとして同じケースはありません。当院では薬物療法のみならず、ご家族や地域の支援センター、施設、近隣の身体科の先生方と連携を図りながら、それぞれの患者さんに適したケアを総合的に相談し、アドバイスしていく方針をとっています。

統合失調症

統合失調症とは、幻聴や妄想を主な症状とする、脳の機能障害です。おおよそ人口の100人に1人程度発症するといわれています。

統合失調症にかかると、そこにいないはずの人の声が頭の中に聴こえてきたり(幻聴)、事実とは違う考えが頭に浮かんだりします(妄想)。たとえば幻聴が聴こえていると、ご本人には聴こえている声が周囲の人には聴こえていないため、幻聴と対話しているご本人は、まるで独り言を言っているようにみえます。また、妄想的になった人は「部屋の中に盗聴器がある」「戸外からいつも監視されている」などと話し、それを防ぐために部屋を閉め切ったり、引きこもったりします。「頭の中に電波が届いて、その電波に自分の思考が左右される」と話す人もいます。

これらの症状は脳の中のドーパミンという物質の量が過剰になることによって引き起こされていると考えられています。ただし、多くの場合この症状はこのドーパミンの量を調整する薬剤を服用することにより改善するとされています。基本的に発症してから時間が経つほど改善しにくくなる病気であるため、早期に症状に気づき、治療を行うことが非常に重要です。

またこの病気は一旦改善しても再発することがしばしばあるため、症状がよくなったからといってすぐに服薬をやめてしまわないことも重要です。

ただ、この病気にかかった方の多くは、自分が病気であるという自覚を持たず、幻聴や妄想を実際に起こっている事実だと感じておられるため、「幻聴や妄想があり、統合失調症かもしれないので治療を受けたほうが良い」ということをご本人に納得していただくのはしばしば困難です。ご家族が「統合失調症なのではないか」と疑い、精神科で統合失調症かどうか確認してもらいたいと希望されても、ご本人が受診を拒んでしまい、診断や治療につながらないことも多くあります。そのような場合には、まずはご家族だけでも精神科を訪れていただき、今後の見通しについて精神科医と相談されることをお勧めします。統合失調症は、その再発のしやすさもあり、長期にわたる治療が必要となる慢性疾患としての側面を持ちます。当院では統合失調症の患者さん、ご家族の両方としっかりと相談をしつつ、長期間にわたる薬物療法、生活支援双方の面でのサポートを行っています。

パニック障害

パニック障害とは、電車に乗ったり、自動車で高速道路を運転したり、密閉された部屋に入るなどの特定の状況や、またはこのような特定の状況にないにも関わらず、突然強い不安感や恐怖感、動悸、発汗、息苦しさなどの身体症状を引き起こす病気です。

この強い不安感や身体症状を合わせて、パニック発作と呼びます。

これらの症状は基本的に一時的なものであり、その結果身体に重大な障害をもたらすということはありませんし、内科や外科を受診して検査を受けても、特に異常は発見されません。

しかし、症状が出たときの苦しさや恐怖感が記憶されることにより、「また同様の症状が出るのではないか」という不安(予期不安)が強くなり、特定の状況を避けたり(電車に乗れない、エレベーターに乗れない、会議に出席できない、など)、一人になることや人込みなど公衆の場に赴くことを負担に感じるようになります。そのため、社会生活に支障をきたします。これらの症状は、脳の不安を起こす部位の機能障害によって起こると考えられており、パニック障害と診断されれば、不安を引き起こす脳内の物質を調整する薬を用いることにより、症状を軽減することが可能です。パニック障害の治療において大事なのは、まずパニック発作を軽くしたり、なくすことです。そして少しずつ苦手な場面や状況に慣れていくことが必要です。無理に電車に乗ったり高速道路を走ったりしても、そのたびにパニック発作が繰り返されれば、むしろ「次も同様のことが起こるかもしれない」という気持ちが強くなり、悪循環になります。

当院では薬物療法に加え、それらの生活指導や、徐々にその状況に慣れていくためのステップの踏み方など、様々なアドバイスを行うことで、パニック障害の改善を行っています。

社交不安障害

社交不安障害とはその名の通り、社交的な場面で不安感が強く出る病気です。

社交的な場面とは、例えば人の前で話をする、人に見られながら字を書く、会議や講義で発表をするなどのことです。

これらの状況では誰しも、多かれ少なかれ緊張するものですが、社交不安障害ではそれが一般的な緊張や「あがり症」の水準ではなく、極度の緊張感やそれに伴う身体症状(発汗、赤面、手の震え、動悸、息が詰まるような感覚)が出現することが特徴です。

これらの症状により、会社でプレゼンテーションが出来ない、会議のある日は仕事を休んでしまう、親しい人の結婚式に出席できないなど、社会的な不利益をこうむっている場合には、社交不安障害と診断され、治療の対象になります。社交不安障害もパニック障害や強迫性障害などと同様に、脳内で不安を引き起こす物質を調整する薬を服用することにより、症状をある程度コントロールすることが可能です。またそれらの薬による長期的な治療に加え、短期的な不安を抑えるために、抗不安薬と呼ばれる即効性のある薬を併用することもあります(ただし抗不安薬には依存性があるとされているため、服用には注意が必要です)。

パニック障害と同様に社交不安障害でも、無理をして苦手な場面に赴いて自分を鍛えよう、慣れようとすることは多くの場合、逆効果になります。薬物療法を行い、不安を調整しながら徐々に社交的な場面に接触し、慣れていくことが重要です。また場合によってはあえてそういう場面に遭遇しなくても良いように環境を調整することで、症状が改善することもあります(例:営業職から事務職への配置転換など)。

当院では社交不安障害に対して薬物療法を行うと同時に、状況に応じて環境調整や心理療法なども併用して治療を行っています。

脅迫性障害

強迫性障害は、物事に対するこだわりが強くなったり、ある特定のことについての確認を何回もしてしまうという症状が特徴です。

具体的には、「一度手を洗ったのに、その直後に手が汚れているような気がして、何度も手を洗ってしまう」「鍵が閉まっているか、火の元は大丈夫かなどが気になって何度も確認してしまい、外出するのに非常に時間がかかる」「決まった手順で服を着ないと落ち着かないため、何度も服を着なおしてしまう」「本棚の本の並び方がいつも全く同じでないと気が済まず、きちんと並んでいるとわかっていても何度も確認してしまう」などです。強迫性障害が、単なるこだわりや癖と呼ばれる一般的な行動と大きく異なる部分は、それらの行動が「ご本人も自分の行動が理屈に合わないとわかっており、やめたいと思っているのにもかかわらず、どうしてもやめられない」と言う点です。

強迫性障害もパニック障害や社交不安障害と同様に、脳の中の不安をつかさどる部分の不具合が原因であろうと言われていますが、その原因はまだよくわかっていません。上にあげたような「こだわり」「確認」は、軽いものであればさほど生活に支障をきたすことはなく、治療の対象にならないことも多くあります。しかしこれらの症状により、外出がしにくくなる、水道代が高額に上る、手が荒れるなどの弊害が大きい場合、または家族に確認を強要するなど周囲にも影響が生じている場合には、強迫性障害として治療を行います。治療は他の不安障害と同様に、脳の不安をもたらす物質を調整する薬による薬物療法を中心として行います。しかし強迫性障害では場合によっては、薬物療法だけではうまくいかないこともあり、その場合には認知行動療法などの心理療法の併用が必要となることもあります。

当院では医師と臨床心理士が連携し、薬物療法と心理療法のバランスに考慮しながら、強迫性障害の治療を進めています。

双極性障害

双極性障害はかつては躁うつ病と呼ばれていた病気です。気分が非常に高揚する「躁状態」と、うつ病と同様に気分が沈みこむ「うつ状態」を周期的に繰り返すことが特徴です。

躁状態になると、気分が高揚するだけでなく、頭の回転が速くなったような気分になり、思いついたことをすぐ行動に移してしまうようになります。また尊大で攻撃的になり、ご家族や他人とのトラブルが頻繁に発生するようになることもあります。

自分が非常に立派な人物やお金持ちであると思い、衝動的に高額の買い物をしたりすることもあります。

多くの場合は不眠をともないますが、うつ状態での不眠と異なり、ご本人は「寝なくても平気」「寝ずにしたいことがたくさんある」と話し、眠れなくても平気で活動を続けるという特徴があります。この状態と、うつ病と同様の、気分が落ち込み、何もやる気がしない状態が、数日から数ヶ月の周期で入れ替わる場合、双極性障害と診断されます。

最近では双極性障害は、上記の躁状態が明らかに認められる「Ⅰ型双極性障害」と、それほど明らかではないがやや躁的な状態(軽躁状態)とうつ状態を繰り返す「Ⅱ型双極性障害」に分類されています。

双極性障害の方でも、最初の症状がうつ状態である場合、その時点で双極性障害なのかうつ病なのかを判断することは困難です。しかしうつ状態に対して抗うつ薬を用いて治療を行った場合、まれに躁状態に移行する(躁転といいます)ことがあります。その場合は速やかに診断を双極性障害に切り替え、治療方針を変更する必要があります。双極性障害には、主に躁状態を抑えるための、気分調整薬と呼ばれる薬を使用します(最近では気分調整薬として用いる薬の中にも、躁状態、うつ状態の双方に効果を発揮するものがいくつかあります)。

Ⅱ型双極性障害の場合には、躁状態が軽度であるため、軽躁状態なのか本来のその人の元気さに戻ったのか、判別が難しいことがしばしばあります。従って双極性障害の治療には、ご家族から普段のご本人の様子を教えていただくことが非常に重要です。

双極性障害も、統合失調症と並んで再発の可能性があり、長期にわたる経過観察が必要になる病気です。当院では症状の再発を最小限に抑えるよう細心の注意を払いながら、薬物療法を中心とした治療を行っています。

適応障害

適応障害とは、ストレスの多い生活を続けたときに、ご自身で対応できないほどのストレスによって様々な症状がもたらされる病気のことをいいます。

たとえば、職場でパワーハラスメントを受けている、家族関係がうまくいっていないなどのストレス要因があり、それが意欲の低下や身体症状(頭痛、腹痛、肩こり、めまい、動悸、息苦しさなど)、睡眠障害など多彩な症状をもたらしていると考えられる場合、適応障害と判断されます。またストレスが高く適応障害を起こしている状況で、その環境に耐え続けていると、結果としてうつ病に移行することもあり、注意が必要です。

適応障害と診断された場合、上にあげたような諸症状に対して薬物療法を行うこともありますが、それと同時に、ご本人が現在おかれている環境について調整を行うことがとても重要です。

一時的にストレスの少ない環境に身を移した上で、環境の側になんらかの改善の余地がないかなどを検討し、環境を調整し、ご本人の適応しやすい環境に戻っていただくことが、適応障害を再発させたり、長引かせたりしないためのポイントです。適応障害は単なる心労や、ご自身の努力不足、甘えなどではなく、精神疾患として治療の対象となりうるものです。また上にも述べたように、適応障害であることに気づかず、ストレスの高い環境に身をおき続けると、結果的にうつ病を発症し、より治療に時間を要する状況になってしまうこともありえます。ただ、それが適応障害として診断される病的なものか、一般的なストレスやご本人の問題であるのかは、きちんと症状と状況をうかがって判断する必要があり、一般の方には見分けが難しいものです。

ですから、もちろん診察の結果、適応障害ではなくご本人の問題であると判断されることもありますが、まずは「自分の甘えだ」と決めつけることなく、精神科や心療内科を受診してみていただきたいと思います。

  • さまざまな症状でお悩みの方、まずはご相談ください。
  • 精神科専門医がしっかりと診療を行います。

ページTOPへ